白子ノ劇場でユニークポイント「5deer」を観劇 白子ノ劇場でユニークポイント「5deer」を観劇

白子ノ劇場でユニークポイント「5deer」を観劇

2023年12月9日(土)白子ノ劇場で、ユニークポイント「5deer」を観劇しました。

ユニークポイントの作品を観劇するのは、11月に同じく白子ノ劇場で上演された「紙風船」に続き2ヶ月連続。「紙風船」出演していた古澤光徳さんと西山仁実さんは、1ヶ月もないインターバルで「5deer」にも出演。さらに、古市裕貴さん、ナギケイスケさん、山田愛さんと7月に人宿町やどりぎ座で上演された「ひとようたかた」に出演されていた3名も加わり、「5deer」は5名で演じられる作品です。

皆さんが数学者を演じるということで、かなり難しい台詞が飛び交う事を予感していましたが、想像を遙かに上回る難解な台詞が続きます。私自身は理系ではありますが、数学が専門ではないので多くの台詞は全くちんぷんかんぷんですが、この作品の舞台である大学入試問題については自分自身も受けた内容なので分かると言えば分かる。分かりそうだと解きたくくなってしまうのが人の性。観劇する際に役者の皆さんから放たれる台詞や、物語のテーマについて思考することはありますが、まさか観劇中に数学の問題を解こうとすることになるとは思ってもいませんでした、、、。

まだ、公演期間中なので詳細については控えますが、数学の話が多くを占める中、ふと数学から離れた瞬間の人間らしさや、数式や数学に関する様々な文字列(あえてそう表現したい)が飛び交いカオスな空気で充たされた後に迎える、2つの美しい結末に思わず唸りました。

そしてもう一点、舞台の時代設定が1970年代でありその当時の時代背景と、今を生きる私たちや世界の状況との比較がとても秀逸。作・演出を手がけた山田裕幸さんの描く世界感と、その表現手法は見事だと、改めて感じました。

いやー、それにしても山田愛さんは素晴らしい、素晴らしすぎます。凡人では近づくこともできないレベルの素因数分解に挑む様、その天才と表現するしかない存在がとてつもなく印象的でした。さらに、ナギさんの頭をかきむしり思考を深めたり解に迫り目を見開く様や、落ち着きある表情と言葉が驚愕に至る古澤さん、気品を感じさせ場をまとめる一方困難な課題に挑む様が印象的な西山さん、数学者として責任感と人生のビッグイベントを見事に表していた古市さん。そう、難しい数学の話は分からなくても、舞台で演じられる皆さんの表情や台詞の言い回しだけで、それがどのような状況なのかを感じることができるのが大きなポイントです。

ユニークポイント「5deer」は12月11日(月)まで、ちょうど今は中日の1本目の公演中ですね。本日10日(日)は15時からも公演があり、当日券も出るとのことです。白子ノ劇場ではラストとなるユニークポイントの公演、藤枝の皆さんにぜひご覧いただきたい作品です。

白子ノ劇場
白子ノ劇場

ユニークポイント「5deer」

期間: 2023年12月9日(土)~11日(月)
劇場: 白子ノ劇場(藤枝市本町2-7-5)
作・演出: 山田裕幸
出演: 古市裕貴 ナギケイスケ 古澤光徳 西山仁実 山田愛
チケット: 一般 2,500円(自由席) | 25歳以下 1,000円(枚数限定)
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