藤枝市を代表する食文化として「朝ラーメン」があります。「朝ラーメン」通称「朝ラー」は読んで字のごとく朝からラーメンを食べることですが、藤枝には朝ラーメンを提供するお店が20店舗近くあり、早朝3時台からやっているお店もあり、まさに「朝ラーメン」の聖地と呼ぶべき街です。
藤枝における「朝ラーメン」の起源については諸説ありますが、県内でも有数なお茶の産地である藤枝ではお茶取引などで早朝から仕事をする人が多く、そんなお茶関係者がオープン前からラーメン屋に並び、行列を見かねた店主が徐々に開店時間を早くし朝からラーメンを提供するようになったと言われています。
また、藤枝の「朝ラーメン」の特徴として、節を利かせた醤油ベースの“志太系ラーメン”の存在は欠かせません。いわゆるジャンクなイメージのラーメンとは一線を画し、そのスッキリとした味わいはどちらかというとお蕎麦に近く、朝から食べても胃もたれしないことが大きな特徴です。
さらにこの“志太系ラーメン”は、温かいラーメンと冷たいラーメンをセットで食べるスタイルが大きな特徴です。ただ、多くのお店では並サイズのみでの提供となるため、2杯食べるとかなりお腹いっぱいになります。ちなみにこの温冷2杯食べるスタイルは、暑い日に温かいラーメンを食べるのが苦手なお客さん向けに冷やしラーメンを提供したことがきっかけで、温かいラーメンを食べていた他のお客さんが追加で冷たいラーメンも頼むようになったとか。だから、温かいラーメンの後に冷たいラーメンを食べるのが流儀となっています。そのあたりのお話は、藤枝市のWebサイトに掲載されていますので、併せてご覧ください。
そんな、藤枝を代表する食文化「朝ラーメン」を提供するお店を、実食レビューと共にご紹介いたします。藤枝の朝ラーメンを体験したい方は、こちらの記事を参考にお好みのお店で朝ラーを味わってください。